前回のえちごトキめき鉄道からのつづきです。写真はすべてリコーGRⅢで撮っています。
高岡に宿泊した翌朝は雨模様でした。熱帯低気圧が付近を通過しているらしく、路面電車の万葉線は後日に回すことにしました。午前中は高岡駅ビル内のカフェでちょっとした作業をして過ごし、雨の止んだ昼過ぎにあいの風とやま鉄道・IRいしかわ鉄道で金沢へ向かいます。
北陸鉄道とお得な乗車券
金沢市を中心に鉄道とバスを運行する北陸鉄道には、浅野川線と石川線という2つの鉄道線があります。「鉄道全線1日フリー乗車券」は1100円で2つの鉄道線が乗り放題となります。
※浅野川線と石川線は接続していないので、別途バスかIRで間をつなぐ必要があります。
浅野川線
金沢に着いてから投宿までに時間があるので、浅野川線を単純に往復しました(片道400円)。
金沢駅の鼓門の地下にある北鉄金沢を出発し、浅野川の堤防沿いを日本海の方へと進みます。大野川の鉄橋を渡ると砂丘地帯の内灘町に上陸し、ほどなく終点の内灘です。
この路線のメイン車両は元東京メトロ日比谷線の03系で、北鉄カラーのオレンジ帯と、日比谷線時代からのオリジナル帯の2種類を見ることができます。
先頭車にパンタグラフを搭載し、雪かきも装着しています。地下鉄時代には見られなかった物々しいスタイルです。
内灘には車庫があり、元京王井の頭線の8000系が休んでいました。
石川線
金沢駅近くに宿泊した翌日は北陸鉄道石川線へ。まずIRで隣の西金沢へ行き、駅前にある北鉄の新西金沢から乗車します。
沿線は住宅街から田園地帯に変わっていきます。良い雰囲気のカーブがある小柳で下車。駅横の踏切は「カランカラン」という音を立てる電鐘式でした。
先ほど乗ってきた電車が、終点の鶴来から折り返してきました。
小柳から2駅で終点の鶴来。開業時からの風格のある駅です。
帰りの車中から、車庫に停まる車両を撮影しました。多いとはいえないGRⅢの連写速度ですが、走り始めの列車からの撮影には十分でした。
次は金沢側の起点駅野町へ向かいます。
ささやかなターミナル野町
野町は金沢の中心市街地から川を挟んだところに位置しており、香林坊や金沢駅方面には北鉄バスが接続しています。
着いてみると、野町は思ったよりもこぢんまりとしたターミナルでした。ホームは2本ありますが、1本は閉鎖されていて、線路も駅に隣接した踏切で途切れていました。その踏切からは下のような写真を撮ることができます。
野町駅前には純喫茶の店や銭湯もあり、生活感が漂っています。
なかなか奥が深そうな野町を後にして、西金沢経由で金沢駅に戻ります。ブルーの8000系が動いていないかと浅野川線の様子を見たものの、03系しか走っていませんでした。
フリー乗車券を使っているので浅野川線にも乗れるのですが、元は取れたのでこれで良しとします。
次回は高岡に戻って万葉線をめぐります。
※本記事の内容は2024年9月時点のものです。