北陸鉄道からのつづきです。写真はすべてリコーGRⅢで撮っています。
2泊した金沢を後にして、在来線で富山へ向かいます。途中高岡で下車して、一昨日乗らなかった万葉線を撮影します。
万葉線に乗る
万葉線は高岡市と射水市を結ぶ路線です。途中の六渡寺までは、いわゆる路面電車の軌道線(高岡軌道線)、その先の終点越ノ潟までは鉄道線(新湊港線)となっています。
軌道か鉄道かはあくまでも法律上の区別なので、軌道線の中にも道路上を走る区間と、道路を離れて専用軌道を走る区間があります。専用軌道区間は鉄道線と見分けがつきません。趣味的には、路面電車と鉄道の両方の形態を行き来する楽しみがあります。
900円で万葉線全線が乗り降り自由の「万葉線1日フリーきっぷ」を利用しました。
今日はよく晴れていて、万葉線の電車が光に映えています。車体広告の鮮やかなMLRV1000形で高岡駅をスタートします。
まずは車庫のある米島口で下車します。車庫では除雪車が電車を入れ換えていました。この車両にはパンタグラフがあるのですが、折りたたまれています。ディーゼルエンジンで動いているようでした。
米島口では、道路を横切って専用軌道に入るところを見ることができます。
専用軌道区間でJR氷見線、貨物専用の新湊線を乗り越えるとふたたび路面となります。
新吉久では車内から保存されているデ5022が見られました。旅客用の任を解かれてからも、長らく除雪作業に当たっていた車両です。
高岡は漫画家の藤子・F・不二雄さんの出身地ということで、万葉線には「ドラえもんトラム」が走っています。車両の内外にドラえもんのキャラクターや秘密道具が描かれています。
六渡寺ですれ違った電車はレトロな青とクリーム色。このあたりは港湾地帯です。
東新湊で撮り鉄
この日はレール交換工事のため、終点越ノ潟の2駅手前の東新湊から先はバス代行運転となっていました。電車は東新湊到着後、越ノ潟方面に数百メートル移動・待機してから高岡駅行きとして折り返してきます。
思いがけず下車した東新湊ですが、待合室が隣接する工場の陰にあり、暑い日でも快適に過ごせました。ここで待機しながら、折り返してくる電車を撮影することにします。
1000形のオリジナル色は鮮やかな赤です。
新しい超低床車だけではなく、昔からの路面電車スタイルの7070形も活躍しています。
先ほどすれ違って高岡駅に向かっていった青とクリームの7071号車を撮るまで粘りました。
7071に乗って、港湾地帯から市街地への車窓の変化を楽しみながら、高岡駅へ戻ります。
高岡からはあいの風とやま鉄道に乗って、宿泊地の富山へ向かいました。
富山地鉄で宿泊先へ
今夜の宿泊先は、富山駅から富山地方鉄道で1駅先の稲荷町です。稲荷町には車庫があります。
線路沿いを歩きながら、走ってきた列車を撮影しました。比較的低速(時速60キロぐらい?)のため、GRⅢでもタイミングを取ることができました。写真の元西武鉄道「レッドアロー」には翌日乗車しました。
次回は富山地鉄をめぐります。
※本記事の内容は2024年9月時点のものです。